最初、カザフに来た時、街の中の建築を見たとき、おぉ~っと思ったのですが、

やはり、ロシア・アヴァンギャルドの影響があるのかなぁ~と思いながら見ていました。

 

それは、古い建物に限らず、ここ10年で出来たであろう新しい建物にも、何かしら影響があるのではないかと感じながら見ていました。

 

新しい建物に関して、マテリアルや、施工レベルなど、問題は多いのですが、

それとは別に、ヴォリュームの構成方法にて、

直方体のマスボリュームに、円形のヴォリュームを組み合わせている建物が実に多いのです。

 

半年ほど前、本屋で、とても興味深いある建築の本を見つけました。

内容は、何かしら建築のボリュームの作り方など、多数の模型や、切抜きの絵など、図版がたくさんあります。

ロシア語で全く分からないのですが、どう見ても明らかに、ロシア構成主義の手法です。

スタッフに聞いたところ、これは建築学生の教科書でした。

なるほど、学生時代からこのようなボリューム構成のやり方を学んでいるのだなと感じました。

 

アルマティにある現代建築は、基本的にあまり面白くないのですが、

昔の建築は、非常に興味深く、ロシア構成主義を拡張させたような建築が数多く存在します。

むしろ、コールハウスやMVRDV等が行っている手法が、すでにここには存在していたと言っても、過言ではないかもしれません。

そういった意味で、こちらカザフや、中央アジアの建築を紹介したいと思い、ブログを始めました。

 

それともう1つ、

半年ほど前、youtubeにて

黒川紀章 – 建築と初恋に燃えた日々」という動画を見ました。

http://www.youtube.com/watch?v=jNnKQKV8nZ0&feature=player_embedded

これを見た限り、黒川は、ロシア建築、とりわけ、工場生産住宅に多いな影響を受けたようです。

1959年、黒川紀章は、ソビエトの、サントペテルスブルグにて世界建築学生会議に出席したようですが、

その際、ロシア建築から大きな示唆を得たのではないかと考えています。

 

メタボリズム 一九六〇年代-日本の建築アヴァンギャルド」 八束はじめ+吉松秀樹著

プレ・メタボリズムとポスト・メタボリズム」の項において、

黒川紀章の「農村都市計画」(1960)と、パブロフ兄弟」の「レニングラード学生コミューンのプロジェクト」(1930)の類似性を指摘しています。

そして、ポスト・メタボリズムとしての「ノマド」と、ロシア・アヴァンギャルドの中央アジアにおけるその後の展開について、興味深いことが書いてあります。

実際に、ここカザフを含む中央アジアにはノマド(正確にはユルタ)が存在し、

ロシア・アヴァンギャルド-メタボリズム-ノマド

といった流れの中での建築を考えてみたいと思ったのが、このブログを書くきっかけの一つです。

 

 

 

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