正式名称は、現在「Auezov State Academic kazakh drama Theater」です。

http://www.teatr-auezov.kz/

カザフ語で書かれています。英語サイトがあるのかちょっと分かりません。

1982年完成ですが、計画自体は1960年からのようです。

知人の建築家によると、設計はAlmaty Gipro Gorで、

設計は1期、2期と分かれているようで、2期に携わった建築家はモスクワで建築を学んだようです。

アルマティでもトップを争う建築といってもいいでしょう。

 

私の本によると(スタッフに訳してもらった)、1970年から80年にかけて、ソビエトにて新しい建築を模索していたようです。

 

 

ディテール一つ取っても、かなり完成度が高いと思います。

ボリュームを表現するためのスリットや、

ボリュームごとに外壁の材料を変え、縦張りや横張りにしてそのボリュームの違いを最大限に表現しようとしています。

写真はないですが、前面広場や1階外部の床タイルも、建物のモジュールに合わせています。

 

この外壁に用いられた石のパターンは何を表現しているのかは分かりませんが、当時、新しい地域性を表現しようしたのではないかと思います。

ただ知人の建築家によると、当時の建築は「Age of Concrete Decoration」と、ある種揶揄的に言われたようです。

当時の建築世界の状況を見てみると、ポストモダン最盛期ですが(磯崎新のつくばセンタービルは1983年)、もちろんポストモダンエイジにこの建築も当てはまるでしょう。

しかし今振り返ってみると、現代に通じるデザインのように感じます。

歴史的なモチーフの表層ではなく、ある種のイスラム的なパターンのファサード、そして斜めのボリューム。

90年代後半から2000年以降ににかけてのダニエル・リベンスキンドや、ファサードパターンに凝り始めたディコンストラクティビストよりも遥かに先駆けて

そのようなデザインコンセプトが、ここカザフスタンやおそらくその他の中央アジアにて行われていたのではないかと考えています。

一度中に入ってみたのですが、まだその機会がありません。ただこちらの建築の内部は、ホールのホワイエでさえ狭くて暗いのがほとんどです。

 

もちろん寒さに関係したものでありますが、はっとさせられるような内部空間にはまだ会ったことがありません。

 

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