ここ最近、ブログにアクセスできたり出来なかったりで、困っています。

今回紹介するのは、アルマティを代表する建築といっても差し支えないでしょう。

The Palace of the Republic 「リパブリック・パレス」(共和国宮殿)(1970)

3000人が収容できるホールを持つアルマティで一番大きなホールで、ここで大規模なコンサートや映画祭など様々なもイベントが行われます。

私もコンサートなどで何回か訪れました。

独立以前はレーニン宮殿と呼ばれていたようです。

メインストリートであるアバイ通りとドスティック通りの交差点にあり、アバイ広場を擁する最も主要な場所の立地しています。

アバイとはカザフスタンを代表する19世紀後半の詩人で、上の写真の銅像はそのアバイです。

こちらで広場からのパノラマ映像が見られます。

http://www.360globe.net/kazakhstan/almaty/the-palace-of-the-republic.html

設計はKazgorですが、カザフスタンを代表する建築家、リピンスキーが関わっています。

彼はモスクワで学んだ後、カザフスタンで仕事を始めたようですが、あまり詳しいことは分かりません。

彼のモノグラフがありまして、何回か読んだことがあります。詳しい事が分かれば、彼のことについて紹介したいと思います。

以前紹介した子供宮殿の設計に関わったキムという建築家も関わっていたようですが、子供宮殿はKazgorの設計ではありませんので、この辺の経緯は分かりません。

https://axelshockie.wordpress.com/2010/07/05/%e5%ad%90%e4%be%9b%e5%ae%ae%e6%ae%bf-republican-palace-of-young-pioneers/

 

 

 

 

 

 

(写真は子供宮殿)

この共和国宮殿は、デザインレベルと建設レベルは非常に高く、さすが国家プロジェクトといった様相です。

完全なるロシアンモダニズムに金の装飾が施された屋根が載るデザインですが、カザフスタンにおけるロシアンモダニズムの建築はこれが初めてだと思います。

しかしこの国においてだけでなく旧ソ連圏内では金色が良く使われます。

ロシア正教のモスクにおいて、金色が多いので、その辺から来ているんではないでしょうか?

両サイドの構成が素晴らしく、ボリュームの組み合わせのバランスがとても良いですね。

写真でも分かるように、外部からいったん階段を上がって内部に入るのですが、屋根のそり上げ方と、2階バルコニーへの階段が、調和をなした構成となっています。

こちらは裏側になりますが、前面とは少し違えて、アルミの縦ルーバーを施しています。

しかし施工精度は現在よりものすごく丁寧です。最近の建物の施工はひどく、外壁にアルカボンド(アルミパネル)を使用したものが多いのですが、精度が悪すぎてぼろぼろにしか見えないものが殆どです。

 

 

実は「ロシア建築案内」にて非常によく似た建物を発見しました。

どの地域か忘れましたが、現在もロシアにあります。あまりのそっくりさにビックリしましたが、建設は1980年以降で、アルマティのものよりも遅く、デザインも格段に違います。

 

現在共和国宮殿は改修が行われており、屋根や中のホール、外壁や新しいガラスを取り入れているようです。

ここ最近、美術館や(まだ未紹介)、幾つかの公共建築が改修されていますが、外壁に元の石を使わず、磨きの大理石に変更などしていたりして、個人的に非常にがっかりしています。

この共和国宮殿もそうなるのかと思うと非常に残念ですね。

そういえばこの国でよく使われている薄ピンク色のアラル海で取れる石について未紹介でした。

後日取り上げたいと思います。

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