約1ヶ月ぶりの投稿です。

以前ふとある建物に目が留まりました。

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どこの注目したかというと、バルコニーの壁に貼り付けているコンクリートパネルです。

もちろん装飾的な意味合いもありますが、私がここで注目したいのは、ボリュームの表現ではなく、面的な表現を施していることです。

 

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基本的にロシア建築とは構成主義の時代からヴォリュームの表現、そしてその構成にあったと思います。

これを見た瞬間、おそらく設計者はバルコニーにおいて、このヴォリューム性を否定して面の構成に解体しようと試みたと思いました。

 

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バルコニー部分を横から見ると顕著に分かりやすいです。

サイド部分にコンクリートパネルを貼り付けていますが、明らかに正面部分と分離させています。

面的表現をより強めようとしています。

パネル自体が直線でなく曲線になっており、面的な重ねあわせが強調されており多層的に表現されています。

バルコニーのマテリアル部分自体、おそらく90年代以降のもののように見えます。、新しく既存の建物のボリュームに取り付けたのかもしれませんが、

そのことによってより一層面を重ね合わせたように見えます。

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こちらはツムにある集合住宅ですが、ベルコニーに交互にパネルを張り合わせています。

イスラム的なパターンですので、おそらく独立以後に取り付けられたのでしょう。

面的に解体しているというよりは、これだけの大きな面ですので、どちらかと言うと面内における構成的なものですね。

 

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こちらはメイン通りに面した建物ですが、見ての通りパネルを剥がしたかのような表現となっています。

カザフパターンを貼り付けていますので、通りの性格上、独立以後の新しく取り付けたものだと思いますが、

こちらの場合、ボリュームの解体というよりは、面的な表現をさらに引き剥がしたかのような表現ですね。

バルコニーのサイド部分と壁の付け目が同じような表現をとっていれば、さらに強まったような気がします。

剥がし方の表現が突き出していますので、ロシア的といえばロシア的なのかもしれませんが。

 

おそらくソビエトからの独立以後、カザフの建築家によってはこのロシア時代からのボリューム性を否定した建築家がいたように思われます。

それは壁にカザフパターンを貼り付けることによって、且つイスラム的なものとは違う表現されているものもあると思います。

特に最初の写真の建物は私の興味を非常に引きました。いわば批評的なデザインといえるのではないでしょうか。

 

次回はできればこの建物を紹介したいと思います。

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