先日那覇の牧志公設市場を歩いておりまして、ふと小さな古本屋を見つけました。

「市場の古本屋 ウララ」

2011年に新規開店してどうやら日本一狭い古本屋だそうで、かなり話題になっているようです。

http://urarabooks.ti-da.net/

『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』

沖縄県産の古本を扱っている店ですが、以前こんなところに古本屋なんてあったかなと思いながら、

ふらりと立ち寄りました。なんと言いましょうか、目に見えない不思議な吸引力がありました。

 

こちらで2冊の建築の本を見つけました。

一つは、前回のブログでも触れた、「沖縄の建築」沖縄建設新聞編1996年

もう一つは、別冊建築ジャーナル 「建築から見る沖縄 国建の仕事」1998年

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「沖縄の建築」は、沖縄の建築家による1980年代中旬から90年代中旬までの作品が掲載されています。

国建の國場幸房氏も取り上げられています。

これまで私が持っていた沖縄の建築関連の本は、

南島・沖縄の建築文化. その1: 地域的個性と現代の課題(住宅建築別冊40)

南島・沖縄の建築文化. その2: 今日の住まい 30 題と伝統民家論(住宅建築別冊41)

SD 特集:沖縄チャンプル

あとは沖縄の民家に関する本だったのですか、

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建築文化その2の方に掲載されている作品も、いくつかありました。

先日那覇や名護の宇茂佐にて、とても興味深い住宅を見つけたりしたのですが、

この本を見て、あの住宅がこられの設計者による物だったのかと分かったりしました。

 

作品全般に概ね共通して言えることは、同時代の影響が見られることです。

花ブロックやコンクリートブロックを使用したものもありますが、

形態デザインにおいては曲線やボールト屋根、切妻屋根、打放しコンクリートが多いことです。

具体的に挙げると、安藤忠雄や磯崎新などの建築家の影響が見て取れます。

自宅の近くに名護クリニックという建物があったのですが、正方形の窓、庇の吊り方や外壁のタイルなど

なんとなく磯崎さんを彷彿させるなと思っていたら、

この本の中で取り上げられていまして、設計者はやはり磯崎さんの影響を受けていたそうです。

慌てて建物の写真を撮ろうと思って行ってみたら、残念なことにすでに解体されてパチンコ屋になっていました。。。

2000年以降の沖縄の建築はツルッとした表情の物が多く、やはり同時代性のミニマリズムの影響が大きいですね。

 

個人的に見つけてみたいのが、あるのかどうか分からないですが、50・60・70年代の沖縄のコンクリート住宅建築に関する本です。

機会があれば古本屋で探してみたいと思います。

 

ちなみに冒頭でふれました古本屋の「ウララ」。

本を見渡してみると、うちにある本がいくつかありました。

私の家にも40年ほど前のかなり古い琉球の歴史遺産の本があるのですが(補修される以前の玉陵の写真などが掲載されている)、

それは売らずに父の形見として取っておきます(笑

機会があれば、一度訪れてみるといいと思います。公設市場付近は沖縄独特の奥深さがありますが、

ここは少し異なっており日本的な路地裏を何かしら感じさせます。

これも一つのチャンプルーなのでしょうか。

そこで沖縄の本を探し公設市場付近の雰囲気を味わった後で、

『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』を買って読むことをお薦めします(笑)

 

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