かなり久しぶりにカザフスタンの建築に戻ります。

今まで4回ほどアルマティの集合住宅について書いてきましたが、今回で5回目になります。

ソビエト様式の建築(2009年)

https://axelshockie.wordpress.com/2009/12/03/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E6%A7%98%E5%BC%8F%E3%81%AE%E5%BB%BA%E7%AF%89/

新年明けましておめでとうございます(2010年1月)

https://axelshockie.wordpress.com/2010/01/14/%E6%96%B0%E5%B9%B4%E6%98%8E%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%94%E3%81%96%E3%81%84%E3

その他の面白い集合住宅 Part1(2010年1月)

https://axelshockie.wordpress.com/2010/01/22/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%84%E9%9B%86%E5%90%88%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%80%80part-1/

その他の集合住宅 Part3(2010年7月)

https://axelshockie.wordpress.com/2010/07/03/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%81%AE%E9%9B%86%E5%90%88%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%80%80part3/

新年明けましておめでとうございます&面白い集合住宅 Part4(2012年1月)

https://axelshockie.wordpress.com/2012/01/04/%E6%96%B0%E5%B9%B4%E6%98%8E%E3%81%91%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%81%E3%81%A7%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%94%E3%81%96%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%86%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%84%E9%9B%86/

この記事を書くに当たってPart2がないことに気づきました。。

さて、今回は今まで紹介してこなかった集合住宅を紹介したいと思います。

写真自体は2,3年以上前に撮ったものばかりです。

DSC07695 DSC07696

コンクリートパネルではなく現場うちコンクリートで建設された12階建てのアパートで、1976年建設です。

真ん中のルーバーを施している部分は階段室です。

このようにコア部分の外部に縦ルーバーを施した建物が非常に多いです。

外観は水平部分が縦を強調するパネルにより分節されています。

より垂直性を強調しています。

IMG_3527

先ほどと似た構成ですが、こちらは12階建てで1981年です。

こちらもコア部分に縦のルーバーを施しています。

そこは外部廊下で、階段室とEV室を繋ぐ連絡通路です。

建物の真ん中に線が見えますが、構造的に切れていまして、エキスパンションジョイントです。

DSC07030

アルマティの集合住宅でも一際目を引く建物です。

写真の右手部分が後から取り付けられたような印象を受けます。

私が持っている「Architecture of the Soviet Kazakhstan」にも、

「レイアウトを変更してアパートに部屋を挿入したもの」と記述されていますのでおそらくそうでしょう。

年代は分かりません。

DSC07027

このエントランス右側のシリンダー部分が気になるのですが、階段室でしょうか。

その右奥にも上部が斜めにカットされたボリュームがあります。

DSC07028

1階部分にこのようなレリーフがあります。

「この建物にはカザフスタンの名誉ある建築家、ユーリー・ラツシュニー(正確な読みは分かりません)が1978年から1996年まで住んでいた」と書かれています。

ラツシュニーは有名な建築家で、以前紹介したrepublic Palace,House of Officersや

未紹介ですがKazakhstan Hotelにも関わっています。

ただこの建物の設計には関与していないと思います。

IMG_0931

中心からは結構離れたところに位置する集合住宅です。

1階部分がショップとなっています。

年代は分かりませんが1975年前後でしょう。

IMG_0937

地上階前庭を庇のようなものを回して囲っているのですが、どうしてでしょうか。

建設当時は子供用のショップだったようなので、そのことも関係しているのでしょうか。

よく見ると気づくのですが、両端が左右対称になっていません。結構珍しいですね。

IMG_0934

IMG_0933

ファサードが細かく分節されているのが分かります。

階段室部分は縦方向に3分割され、真ん中のスリットに水平バーを取り付けています。

居室部分には、3つの縦ルーバーを設け、水平のバーで支えています。

非常にリズミカルですね。

IMG_0936 隅部のデティール。

DSC07515

こちらは年代も設計者もさっぱり分かりません。

一見すると日本でもあるようなただの集合住宅です。

しかし珍しいのは、バルコニーが全室にあるということです。外部廊下のようにそのまま伸びています。

日本同様、仕切り板のようなパネルで仕切っています。

面白いのは、バルコニーの手すりに交互に縦格子をはめ込んでいることですね。

もしかしたらこの建物は寮のような機能の建物かもしれません。

IMG_1502

こちらも年代、設計者ともに分かりませんが、カザフパターンのオアネルが組み込まれているのを見ると

独立以後かもしれません。個人的にファサードの分節の比率が美しかったので写真を撮りました。

DSC07127

ちらも年代、設計者ともに分かりませんが、以前紹介した、「ヴォリューム」の解体 Dismantling of `VOLUME`」

https://axelshockie.wordpress.com/2013/04/20/%EF%BD%A2%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BD%A3%E3%81%AE%E8%A7%A3%E4%BD%93-dismantling-of-volume/

にて紹介したかったのですが、忘れてしまい、今回載せました。

建物の壁の格子状のような物の上に、上下交互に凸状とでも言いましょうか、パネルを貼り付けています。

この操作により、ファサードをより2次元的なものにしています。

さて、今回はここまでにしたいと思います。

まだ他の集合住宅の写真がありますが、次回以降にしたいと思います。

IMG_1300

このブログを書き始めた頃の5年前に紹介したこの建物、未だにわかっているのは、モスクワにあったモスプロジェクトによる設計で、

ウズベキスタンのタシケントにも似たようなものがあるらしい、ということしか分かりません。

先のカザフスタンの建築の本にも掲載されていません。

いつか時間があればもっと調べてみたいですね。

広告