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アルマティにある数多くのモニュメント・メモリアルの一つで、ジェルトクサン・サッパエバ通りの交差点にあります。

1986年、アルマティで起きましたアルマティ事件から丁度20年後を記念しまして2006年の建立されました。

デザインは建築家のティムール・スレイメノフ。

アルマティ事件につきましては、以下参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%82%BF%E4%BA%8B%E4%BB%B6

個人的にアルマティのモニュメントにおきまして意匠的に最も印象的なものです。

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説明によりますと2つの塔は、人々の自己意識の爆発、イデオロジー的規範の崩壊、自由と独立への勝利を象徴しているようです。

また、赤い花崗岩の塔は犠牲と流された血を表し、白い花崗岩の塔は若さと希望を表しているようです。

これら2つを統合する女性の像は右手に和解のための呼びかけを表すハンカチを持ちながら風に向かって手を振り、左手には自由と新たな生活への欲求としての象徴である鳥を掲げています。

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2つの塔にデザインに関して、個人的にソビエトデザインを想起させるのですが、どうでしょうか。

1943年生まれという建築家の年齢を考えるとおそらくその影響はあるでしょう。

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後ろから見たものです。2つの塔がお互いに向き合っているのがよく分かります。

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縦に溝が入っているのがよく分かります。ピラミッド形の突起物が取り付けられています。

カザフスタンのシンボルである、32本の光を擁する太陽と翼を広げて飛ぶ鷹が刻まれています。

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花崗岩の目地とギザギザの切込みがあっていませんが、意図的でしょう。

建築家のティムール・スレイメノフは近年、アルマティ郊外のアンラカイ地域に、1730年ジュンガル民族の侵攻からの戦いにおいて勝利を記念した「アンラカイスコイの戦いのモニュメント」をデザインしています。

http://silkadv.com/ru/node/1740

こちらも相対する2つの塔が向かい合うデザインとなっています。

個人的な印象としてこれらのモニュメントは非常に建築的であるということです(もちろん建築家がデザインしていますから)。

これをこのまま巨大化するとそのまま建築になりえます。

なんとなく、ロシア構成主義の建築家ラドフスキーやクリンスキーあたりを想起させるのですが、

おそらく誰かある現代の建築家がこれをみていたら、これに近いような高層ビルをデザインするのではないかと思っています。

特にコールハースやその周辺の建築家などあたりがやりそうですね。

もちろん私もやってみたいですが。

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