このシリーズもPart 4まで来ました。

今回も色々と、名護、石川、金武、那覇など色々廻ってきました。

 

那覇の安里を歩いていると、偶然目に飛び込んできたこの建築。びっくりしましたね。

この通り、国際通りから名護に帰る際いつもバスで通っていたのですが、反対側に位置していたので、

座席から全く気づきませんでした。久しぶりの衝撃でしょうか。

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まるでイスラム建築を想起させるファサードです。サイドに花ブロックを廻り込ませていますね。

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2年前の記事、「那覇バスターミナル、那覇市民会館そして沖縄県公文書館」にも触れましたが、

沖縄の建築家、故仲座久雄氏の事務所ビルが1956年ですので、

この建物が建設されたのはその前後あたりでしょうか。それとも後から建物に花ブロックを取り付けたのでしょうか。

詳しく調べてみたいですね。

このように道路に面した建物には、スクリーンブロックとしての機能を果たすために花ブロック用いられています。

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個人的な推測ですが、こららのようなタイプの住宅は1960年代ではなかろうかと思います。

これらのタイプの花ブロックを調べれば分かることかもしれないですが。

 

こちらは名護の住宅ですが、店の中にいた人に聞いたところ1960年に建てられたそうです。

その当時は周辺にあまり建物が建っておらず、かなり大きな建物だったとの事です。

壁と花ブロックの間に僅かな隙間がありますが、おそらく人が通れるほどのスペースはないのではないでしょうか。

個人的な推測ですが、60年代までの沖縄の住宅には2階のバルコニーが殆どなかったのではないかと思います。

60年代後半か70年代に入ってから2階のバルコニーが作られるようになったのではないかと思っています。

バルコニーに上がるために外部階段が設置されるようになってきます。

あくまで推測ですが。これは沖縄の住宅建築史を語る上で非常に重要ではないかと思います。

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花ブロックを前面に用いた那覇市の現代的な建物。IMG_1530

 

1、2階やバルコニーの手摺などに用いた例。2階から屋上へ向かう階段が垂壁の内側にあるので

織り込まれた印象ですね。屋上スラブのキャンチレバー部分を支える梁が2重になっていますね。

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那覇市のある教会。沖縄の教会には花ブロックを施したものが多いです。

牧港諸魂教会(1957)や聖アンドレア教会(1970)、以前紹介した聖クララ教会(1958)も同様です。

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袖壁や間仕切壁にも花ブロックを用いた那覇の集合住宅。

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遠くからで分かりづらいですが、アパートの外部廊下に施したもの。

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こちらは現代的な例ですね。IMG_1869

 

那覇市壷屋の建物。以前も反対側を紹介しましたが、屋上手摺が花ブロックで、

かつ入り組んだコンクリートの造詣が面白いですね。

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いつものように花ブロックだけでなくコンクリート建築も紹介したいと思います。

 

石川あたりをバスで通ったときに見かけたものです。

バルコニーのデザインがカプセルのようですね。屋上の手摺も同様にデザインしています。

まるでメタボリズムの建築のようですが、菊竹さんあたりを参照しているのでしょうか。

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名護の店舗兼住宅ですが、水平線とボリュームによって規定されたモダニズムデザインは、やはり好きですね。

アクセントに花ブロックを用いています。
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こちらは名護の東江あたりを自転車で廻っていたのですが偶然発見しました。

年代も全く分かりません。現在は使用されておらず、不動産が売りに出しています。

レンガを貼っているのを見ると70年代以降ではないかと思うのですが、おそらく市の何かの機関ではなかったでしょうか。

バルコニーのデザインを見ると、思わずバウハウスかと呟いてしまいました。

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通りに面した2階建て住宅兼店舗の建物の場合、2階部分のファサードにおいて特徴的なデザインを施しています。

60年代は花ブロックを用いたものが多かったと思いますが、

推測ですが、おそらく70年代以降からファサードデザインの表現が非常に多彩になったのではないかと思います。

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こちらは2階部分のファサードにおいて垂壁を下に伸ばし、

ファサードから剥がされたような表現になっており、

非常に特徴的です。建物の横から2階に上がる階段が設置されているのが分かります。

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上記の小さな10枚の小さな写真のうち、いくつかに2階のバルコニーがあるのが分かります。

こちらは昨年紹介した建物。

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昨年のブログ「沖縄のコンクリートと花ブロックの建築 Part 3」でも書きましたように、

2階部分にバルコニーが取りられるようになってからこのようなファサード表現が出てきたように思います。

次回のブログは、この2階バルコニーと外部階段、そしてこのフレーミングされたようなファサードについて書きたいと思います。

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