久しぶりにビシュケクの建築について書きたいと思います。

大方見たいものは見たんじゃないかと思っていましたが、やはりまだまだありました。

ネットで偶然発見した建物です。。

正確な場所が分からず、古い写真からバックの建物を頼りに公園を歩いて見つけました。

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以前はお土産屋だったようですが、カフェバー・スネイルという名で親しまれていたようです(現在は閉鎖)。

竣工は1975年で、設計はムハマディエフ。

まるでザハ・ハディットを想起させるかのようなうねる曲面体。

近年、世界でも注目されはじめてきたソビエト時代のバスストップに共通する曲面のデザインです。

このようなタイプはアルマティでも見かけたことがありません。

 

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シェル構造だと思うのですが、大きな開口部分はおそらく柱で支えているのではないでしょうか。

しかし人間の筋肉隆々な肉体美を想起させる見事な曲線美です。

ビシュケクの建築ではよくみられる細長い大理石を張り巡らしていますが、

継ぎ接ぎかのように、方向を変えています。

それにより、曲面のうねり具合がより強調される形となっています。

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店の正面左手に、石を積み上げたような彫刻といえばよいのでしょうか、オブジェのようなものが設置されています。

近くで見てみたかったのですが、閉鎖されているので、近寄ってみることはできませんでした。

コンクリート造ですが、あの当時どのように設計・施工を行ったのでしょうか。

私も10年以上前、中国のオリンピックのスタジアムなどで、

3次元曲面の設計を3Dソフトにて行ったことがあるのですが、非常に大変でした。

そういえばコルビジェのロンシャンの設計図も見たことがないですね。

現在閉鎖中ですが、このまま解体することなく, 新たにカフェとか何かの用途でオープンしてほしいですね。

内部を見てみたいですし。

 

こちらはキルギズ国立大学の分棟である実験棟です。

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竣工は1974年ですが設計者は今のところ分かっていません。

こちらも先にネットで見つけ、ビシュケクの住所を頼りに探しました。

敷地内にありますので、警備の方にお願いし、快く中を通して見せていただきました。

側壁を見るとわかりますように、コンクリートパネルによる建築です。

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突き出した部分を、何かしら装飾を施すというのはソビエト建築によくみられる手法で、

この建物も見事なモザイクタイルで装飾を施しています。

床部分が上方に折れ曲がり、この側壁と連続して一体感を生み出しています。

この連続性もソビエト建築によく見られます。

以前紹介した、ビシュケクのSport Palaceもうそうですし、

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ロシアのチェリャビンスクにある1967年に建設されたスポーツ施設ユースは、非常になめらかな曲線を描いています。

現ベラルーシのミンスクにあるスポーツパラスを参考にしているようですが、

これらを見ると、コールハースのエデュカトリウムそっくりなわけです。

コールハースはエデュカトリウムの設計の際これらを参照したのではないかと個人的に推測しています。

 

こちらは名もなき全く正体がわからない建築です。

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グラウンドレベルを半地下とし、2階へのアプローチに斜路を用いています。

これを表現したいがために、半地下としたのでしょうか。

以前ビシュケクで、「shtab」というアートセンターのようなものをネットで見つけまして、電話して訪れてみました。

英語を喋れる方がいて、ライブラリーを見せてもらいました。

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ソビエト時代の建築の本がいくつかありまして、ビシュケクの建築の本もありました。

英語を喋れる方に、その半地下の建物のことを聞いたのですが、全く知らなかったようです。

逆に教えてもらったのが、ビシュケクの中心地に構成主義の建築があることでした。

全く見過ごしていたのですが、一見ごく普通の建物でして全く気づきませんでした。

次回、機会がありましたらまたここを訪れてみたいと思います。

 

こちらは現在建設中の高層マンションですが、是非このまま完成しないでほしいですね(笑

なぜ中間層に煉瓦の壁を立ち上げていないのか不明ですが。

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さて、川沿いの道を歩いていましたら建設中の住宅を偶然発見しました。

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多層に連なる傾斜屋根。

もうびっくりしましたね。明らかに日本の妹島和代やSANAAの建築を参照していると思います。

敷地境界の石造の障壁も屋根に合わせて高さを変えています。

しかしこの複雑な屋根の構成や木造の構造にどうやって煉瓦や断熱材を収めていくのか、

是非この目で見てみたいと思っています。

こちらは冬はアルマティより若干暖かいとはいえ、断熱材はかかせません。

知り合いのローカルの建築家に誰が設計したのか聞いてみたいと思います。

こういうのをやってみたいと思っていたのですが、先にやられたかとの思いが強かったですね。

まだいくつか未紹介の建築がありますが、今回はここまでにしたいと思います。

 

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